戦略の要諦
リチャード・ルメルト(村井章子訳) · 2023
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『戦略の要諦』は、『良い戦略、悪い戦略』よりも明らかに経営者向けの内容だった。組織全体の資源配分や競争優位の構築といったテーマが中心で、経営の現場に立つ人を強く意識した構成になっている。経営者ではないわたしにとっては、『良い戦略、悪い戦略』のほうがより新鮮で、目からウロコの体験だった。とはいえ、本書においてもルメルトが一貫して言っていることは変わらず。戦略とは、診断し、基本方針を定め、それに沿って行動するという三段構え。特に重要なのは、診断の段階で何を「本当の問題」と見なすかという点。課題が多くある状況でも、最も重要なボトルネックを特定し、そこに資源を集中させる。そして、それ以外をやらないと決める。この選択こそが戦略である、という立場は一貫している。これは『イシューから始めよ』とも通じる考え方だと気づいた。『良い戦略、悪い戦略』をおさらいする意味で、本書を読んだ価値はあった。
読んだ日: 2026/02/23