超入門資本論
木暮太一 · 2014
資本論について勉強中。
①商品には、「価値」と「使用価値」がある
②需要と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は「価値」通りに決まる
商品には価値と使用価値があって、需要と供給のバランスが取れている場合、商品の値段は価値通りに決まるというのが資本論の基本的な考え方であるらしい。なので、効率化が進めば価格は下がる。なぜならば、投下する労働力が小さくなるし、大量生産できるようになって供給過多になるから。
しかし世の中を見渡すと必ずしもそうなってないよねという違和感を感じる。
例えばよく言われる化粧品。化粧品って原価がすごく低いと言われる、水だから。成分の違いはあるだろうがおそらく値段ほどの差はないでしょう。化粧水は1本300円のものもあれば1本30,000円のものもある。そして30,000円の化粧水も売れる。それはなぜか?30,000円に値する使用価値があると顧客が思うからだろう。つまり、価格は価値で決まるのではなく使用価値で決まると言えるのでは?というかその方向にしていかないと、価値=投下労働量分の値段しかつけられず、薄利多売にしかならない。だからブランディングが必要なのかなと理解した。
個人的には、この頃わたしの周囲がカチカチカチカチ(価値)うるせーと思っていたが、このように価値を曖昧なまま扱わずに、分解して考えるとわかりやすい。わたしはIT業界に身を置いているが、IT業界(特にSI)では資本論でいうところの価値で値付けをしてしまっている。人月商売と半ば揶揄されるように、何人分の労働力を投入するかで価格が決まる。
これってまさに価値=値段なので、これだと効率化と薄利多売のゲームに陥りやすい。その解決策のひとつとしてSaaSが生まれたのではないかと思った。ITの特徴である複製できる性質を最大限活用して、作るものはひとつで労働力の投入はひとつのシステムに対してで済む一方、利用者は無限に拡張できるというビジネスモデル。だけどITビジネスのひとつの正解のようにみえたSaaSがAIによって駆逐されるかもとも言われている。開発の価値が暴落する状況で、今後SIはどうやって価値を維持 / 創出していくのだろう。そのひとつの方向性がパランティアのようなモデルなのかなと思った。
読んだ日: 2026/05/03